日本と韓国の経済界の代表が交流を深めるため、毎年、行われている「日韓経済人会議」が、ことしは5月にソウルで開かれる予定でしたが、両国の主催団体は、最近の日韓関係の悪化を受けて、秋以降に延期することを決めました。
日韓両国の経済団体や企業のトップが、貿易や経済協力の在り方などについて話し合う「日韓経済人会議」は、毎年、日韓で交互に開催されていて、51回目となることしは、5月にソウルで開かれる予定でした。
これについて両国の主催団体は、ことし9月以降に延期することを決めたと発表しました。
日本側の日韓経済協会は「このところの厳しい両国の外交関係の中では、関係の強化など経済合理性に基づいた議論は行いにくい」ことを延期の理由にあげています。
また、韓国側の韓日経済協会も「最近、韓日関係は、さまざまな対立によって大きな困難に直面しており、両国の交流にも多くの影響を及ぼしている」とコメントしています。
日韓関係をめぐっては、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる韓国の裁判で、去年10月、新日鉄住金に賠償を命じる判決が確定して以降、日本企業の資産が一部、差し押さえられるなど悪化の一途をたどっていて、経済面の交流にも影響が及ぶことになりました。
-- NHK NEWS WEB