アフリカ北東部のエチオピアで旅客機が墜落して乗客乗員157人が死亡した事故で、アメリカのFAA=連邦航空局は同型機の運航停止までは求めない方針を示しました。その一方で、去年のインドネシアでの事故を受けた同型機の運航システムの改良を来月までに行うようボーイング社に義務づける方針を明らかにしました。
この事故は今月10日、エチオピアの首都アディスアベバから隣国ケニアに向かっていたエチオピア航空の旅客機、ボーイング737MAX8が墜落し、多くの外国人を含む乗客乗員157人全員が死亡したものです。
旅客機を製造した大手航空機メーカー、ボーイング社のあるアメリカのFAA=連邦航空局は11日、同型機の飛行に問題はないとする通知を出しました。
この中でFAAは今回の事故と去年10月にインドネシアで起きた同型機の事故を関連付ける情報は今のところないとして、運航停止までは求めない方針を示しています。
一方で、安全上の問題が明らかになれば速やかに適切な措置を取るとしているほか、インドネシアでの事故を受けた同型機の運航システムの改良を来月までに行うようボーイング社に義務づける方針を明らかにしました。
同型機を各国の航空会社で最も多い34機、運航するアメリカのサウスウエスト航空やアメリカン航空などが事故後も運航を続ける一方、インドネシアや中国などでは安全性への懸念から運航を見合わせる動きも出ていて、墜落の原因究明が焦点となっています。
-- NHK NEWS WEB