スタンフォード大学など、アメリカの名門大学に子どもを不正に入学させるため、大学への推薦権限があるスポーツのコーチらに賄賂を渡していたなどとして、親や大学の関係者ら50人が、贈収賄の疑いで逮捕されました。
入学を依頼したのは、有名女優や企業の経営者などで、アメリカのメディアは、大学入学をめぐるアメリカで過去最大のスキャンダルと報じています。
アメリカの司法当局は、12日、スタンフォード大学やイェール大学など、アメリカの名門大学合わせて7校に、子どもを不正に入学させるため、仲介業者を通じて、大学への推薦権限があるスポーツのコーチらに、賄賂を渡していたなどとして、親や大学の関係者ら合わせて50人を贈収賄の疑いで逮捕したと発表しました。
発表では、仲介業者は、西部カリフォルニア州で大学受験の指導を行う組織を装い親から集めた金を、大学のスポーツのコーチや、大学の入学試験の実施にあたる関係者に渡して、スポーツでよい結果を出したと大学に推薦したり、テストの点数を水増しさせたりしていたということで、賄賂の総額は、およそ3億円に上るということです。
不正入学を依頼していた親の中には、1990年代に日本でも放送されたアメリカの人気テレビドラマ、「フルハウス」で、主人公の妻レベッカ役を演じたロリ・ロックリン容疑者ら有名女優や、企業の経営者などが含まれていてアメリカのメディアは、大学入学をめぐる、アメリカで過去最大のスキャンダルと報じています。
-- NHK NEWS WEB