外国人観光客の増加によって、コインロッカーなど荷物を預ける場所の確保が課題となる中、喫茶店などの空きスペースを利用して荷物を預かるサービスが、東京都内で新たに始まりました。
このサービスは、都内のベンチャー企業が先週から始めました。
日本を訪れる外国人観光客が増える中、コインロッカーに入らないスーツケースなどの大きな荷物を、喫茶店などの空いているスペースに有料で預けることで、快適な観光をしてもらうのが狙いです。
利用者は、事前に荷物を預ける店をインターネットで予約することで、空いているコインロッカーを探さなくて済む一方、荷物を預かる店は、空きスペースを有効に活用できるほか、売り上げの増加にもつながるということです。
渋谷区の喫茶店では25日、都内に住む20代の女性が訪れ、スマートフォンの予約画面を店員に見せて、スーツケースを預けていました。
この女性は「実家に帰る前に仕事があるのですが、大きな荷物を抱えながら仕事をするのは大変なので、預けに来ました。コインロッカーを探す手間が省けるのはよいですね」と話していました。
サービスを運営する「ecbo(えくぼ)」の工藤慎一社長は、「以前、渋谷駅で外国人に荷物を預ける場所を尋ねられたのがきっかけで、このサービスを思いついた。荷物の預かりは観光インフラの重要なポイントの1つになるので、このサービスを広げていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB