「ソーシャルレンディング」と呼ばれる金融サービスを手がける東京の会社が、投資家の保護に重大な問題があるとして金融庁から登録取り消しの処分を受けました。ソーシャルレンディングの会社の登録取り消しは2例目です。
登録取り消しの処分を受けたのは、インターネットで資金を募って企業などに融資する「ソーシャルレンディング」を手がける東京 中央区の「ラッキーバンク・インベストメント」です。
金融庁によりますと、この会社は延べ3400人からおよそ50億円を集め、代表取締役の親族が経営する不動産会社2社に貸し付けていました。
しかし、この融資が去年5月に焦げ付いた際、債権の回収に向けた十分な取り組みが行われなかったほか、担保の不動産の評価もずさんだったということです。
最終的に会社は、およそ50億円分の貸し付け債権を16億円で第三者に譲渡したということです。
この会社は去年3月にも業務改善命令を受けていて、金融庁は、投資家の保護に重大な問題があるとして、「ラッキーバンク・インベストメント」の登録を取り消す厳しい処分を行いました。
ソーシャルレンディングの会社の登録取り消しは、今月8日の「エーアイトラスト」に続き2例目です。
-- NHK NEWS WEB