3年前、東京の明治神宮外苑のイベント会場で、展示されていたジャングルジムから火が出て5歳の男の子が死亡した火災で、警視庁は、展示物を制作した大学生やイベント運営会社の社長ら、合わせて6人が安全管理を怠ったとして、18日、業務上過失致死傷などの疑いで書類送検しました。
書類送検されたのは、展示物を制作した日本工業大学の21歳の学生2人と、学生を指導する立場の39歳の担当教員、イベント運営会社「TOKYO DESIGN WEEK」の70歳の社長や運営責任者ら3人の、合わせて6人です。
平成28年11月、東京・新宿区の明治神宮外苑のイベント会場で、日本工業大学の学生が制作して展示されていた木製のジャングルジムから火が出て、中で遊んでいた佐伯健仁くん(5)が死亡し、助けようとした父親がやけどをしました。
警視庁が、安全管理に問題がなかったか捜査した結果、展示物をライトアップするため熱を発しないLED電球を使う予定だったところ、学生2人は屋外で使う白熱電球を投光器として内部から点灯させてしまい、この熱が原因で展示物の中に入れていたおがくずから火が出た疑いがあることがわかりました。
担当教員は具体的な指導や監督を行っていなかったほか、イベント運営会社は熱を発するものの使用について注意喚起すべきだったとしています。
警視庁は、6人がいずれも安全管理を怠ったなどとして、18日、業務上過失致死傷などの疑いで書類送検しました。
-- NHK NEWS WEB