秋田県大館市に1つしかない映画館で、新たなにぎわい作りにつなげようとプロレスの試合が行われました。企画した会社によりますと、映画館でプロレスの試合が行われたのは日本では初めてだということです。
プロレスの試合が行われたのは、大館市に1つしかない映画館「御成座」です。
この試合は地元のイベント会社が企画したもので、スクリーンの前のステージにマットを敷いて、東京で活躍するプロレスラーたち6人が試合を行いました。
レスラーたちは、客席に乱入して目の前で技を披露したり映画館を飛び出して乱闘したりして盛り上げ、その様子は映画館のスクリーンに中継されました。
訪れたおよそ170人の観客は写真を撮ったり声援を送ったりしていました。
企画した会社が国内のプロレス団体に確認したところ、映画館でプロレスの試合が行われたのは日本では初めてだということです。
映画館「御成座」は利用者数の減少などで2005年に一度閉館しましたが、千葉県から移住した夫婦が中心となって5年前に営業を再開し、地域活性化に向けた拠点としても期待されています。
「御成座」の切替義典館長は「今後も映画以外のイベントも開いて、映画が好きな人以外にも楽しんでもらえる施設にしていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB