化粧品業界の競争が激しくなる中、大手化粧品メーカーの「コーセー」は大阪に本社のある中堅の化粧品メーカー「ミルボン」と提携し、美容室向けの商品開発などを共同で行うと発表しました。
発表によりますと、コーセーは、ことし6月をめどに大阪に本社のある中堅の化粧品メーカーミルボンと合弁会社を設立して、スキンケアなどの化粧品を共同で開発し美容室向けに販売します。
これまでコーセーは、デパートやドラッグストアなどが主要な販売先だったのに対して、ミルボンは美容室向けのシャンプーやヘアカラ—などが主力です。
化粧品業界では、市場が伸び悩む中、異業種からの参入が相次ぐなど競争が激化しており、コーセーは美容室に強いネットワークをもつミルボンと提携することで、美容室での化粧品の販売を拡大する狙いがあります。
コーセーの小林一俊社長は「少子高齢化のうえ、参入企業も多く、競争が大変厳しい。美容室という新たな流通を組み合わせることで、付加価値を提供していきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB