厚生労働省の毎月勤労統計調査をめぐって、根本厚生労働大臣は参議院予算委員会で、前の年と同じ調査対象を比較する「共通事業所」での実質賃金の伸び率について、公表が可能かどうか、厚生労働省の検討会が今月中をめどに中間取りまとめを行う考えを明らかにしました。
厚生労働省の毎月勤労統計調査をめぐって、野党側が前の年と同じ調査対象を比較する「共通事業所」だけで集計した実質賃金の伸び率を速やかに公表するよう求めていることについて、厚生労働省は統計の専門家による検討会を設置して、公表が可能かどうか検討を進めています。
これについて根本厚生労働大臣は参議院予算委員会で、「安定性が必ずしもあるといえないという課題も提起されており、統計の専門家による論点の整理に一定の時間を要しているが、今月中をめどに中間的な取りまとめを行うよう精力的に努力をしている」と述べました。
また吉川農林水産大臣は和牛の受精卵などを中国に不正に持ち出そうとしたとして、大阪の焼き肉店の経営者らが逮捕された事件を受けて、「船舶会社などに対して、輸送容器の外観を周知し、同様の貨物を輸出しようとする者がいた場合は動物検疫所に連絡するよう要請した」と述べたうえで、港での見回りを強化するなど、再発防止に取り組む考えを強調しました。
-- NHK NEWS WEB