個人が保有する預金や株式などの金融資産は、去年の12月末時点でおよそ1830兆円と、株価の値下がりを反映して2年半ぶりに減少しました。
日銀が3か月ごとに発表している「資金循環統計」によりますと、個人が保有する預金や株式、それに投資信託などの金融資産の残高は、去年12月末時点で1829兆8976億円でした。
前の年の同じ時期と比べて1.3%の減少で、世界経済の減速への懸念から去年の秋から年末にかけて株価が大幅に下落したことを反映して、2年半ぶりの減少になりました。
内訳では、「株式など」は15.3%減少しておよそ175兆円、「投資信託」は12.4%減っておよそ67兆円でした。全体の半分余りを占める「現金・預金」は1.6%増えておよそ984兆円でした。
一方、合わせて公表された日本国債の保有者別の残高では、大規模な金融緩和策で大量の国債を買い入れている日銀の保有残高が前の年の同じ時期より6.3%多い478兆円と、過去最高を更新しました。
日銀は国債全体のおよそ43%を保有していることになります。
-- NHK NEWS WEB