これから本格化する中小企業の春闘について、日本商工会議所の三村会頭は記者会見で、人手不足が深刻になる中、人材確保のため、やむをえず賃上げに踏み切る中小企業が増えるという見通しを示しました。
ことしの春闘は、これから企業で働く人の7割が勤める中小企業で交渉が本格化します。
これについて、日本商工会議所の三村会頭は記者会見で「中小企業は賃上げできるほど生産性が上がっていないのが現状だ。しかし、人手不足が続き、人手の確保が企業にとって非常に大事な状況になっているので、賃上げせざるをえない中小企業が多くなると思う」と述べ、人材確保のため、やむをえず賃上げに踏み切る中小企業が増えるという見通しを示しました。
そのうえで、三村会頭は「この状況は今後、何年も続くので、経営者は意を決して生産性を引き上げる努力をすることしか解決策はない」と述べ、中小企業はこれまで以上に、生産性の向上に取り組む必要があるという認識を示しました。
-- NHK NEWS WEB