アメリカの大手IT企業、グーグルは、年内にゲーム市場に参入し、専用機がなくてもインターネットを使ってゲームを楽しめるサービスの提供を始めると発表しました。
これはアメリカ西海岸のサンフランシスコで19日に行われたイベントで、グーグルのスンダー・ピチャイCEOが発表しました。
それによりますと、このサービスではゲームの複雑な画像処理を高性能なサーバー側で行うため、利用者はゲームの専用機を持っていなくても、インターネットにつながっていればスマートフォンやタブレットなどあらゆる端末でゲームを楽しめるということです。
また、ストリーミング配信のため、ゲームのソフトをダウンロードする必要がないとしています。
このサービスは年内にアメリカやヨーロッパの一部で始めるということですが、価格などについては明らかにしませんでした。
ゲームソフトについては、まずは開発会社が制作するものの、グーグルも自前でつくることにしています。
オランダの調査会社「ニューズー」によりますと、世界のゲーム市場は日本円でおよそ15兆円で、このうち47%がスマートフォンなどで楽しまれており、28%が専用機、25%がパソコンでの利用となっています。
ゲーム市場では専用機を持つ任天堂、ソニー、マイクロソフトがこれまで「3強」と呼ばれてきましたが、ストリーミング配信を手がけるグーグルの参入で業界の構図が変わるとも指摘されています。
-- NHK NEWS WEB