アメリカと中国は、貿易問題をめぐる閣僚級の交渉を、ほぼ1か月ぶりに、来週、北京で再開すると、アメリカの複数のメディアが伝えました。最終的な合意に向けて具体的な進展が見られるか注目されます。
米中の貿易問題をめぐって、トランプ大統領は、今月1日までの交渉期限を延長して、中国からの輸入品に対する関税を引き上げる措置を先送りしたうえで中国との交渉を続けています。
アメリカの複数のメディアは19日、米中両国は貿易摩擦の解消を目指して来週閣僚級の交渉を再開すると伝えました。
先月下旬以来ほぼ1か月ぶりとなる今回の会合では、アメリカ側からライトハイザー通商代表とムニューシン財務長官が北京を訪れ、中国の劉鶴副首相と会うとしています。
そして、その翌週にはワシントンで閣僚級の交渉を開く見通しで、両国は来月末の合意を目指していると伝えています。
トランプ大統領は19日、記者団に対して、「中国との交渉はとても順調だ」と述べ、改めて合意に向けた進展をアピールしました。
ただ、交渉では、アメリカ側が求めている、中国による国有企業への優遇策の見直しや、中国に合意内容を守らせるための仕組み作りなどをめぐって隔たりが残っていて、最終的な合意に向けて具体的な進展が見られるか注目されます。
-- NHK NEWS WEB