ジャスダックに上場していた東京のバイオ燃料販売会社が、上場廃止を免れるためおととし3月期の決算を粉飾していたとして、証券取引等監視委員会は、この会社と元役員ら3人を金融商品取引法違反の疑いで東京地検特捜部に刑事告発しました。
告発されたのは東京 品川区のバイオ燃料販売会社「ソルガム・ジャパン・ホールディングス」と、実質的経営者だった池畑勝治元役員(52)ら3人です。
証券取引等監視委員会によりますと、この会社はおととし3月期の営業活動に伴う現金の収支がおよそ10億円の赤字だったにもかかわらず、バイオ燃料事業の売り上げを水増しして1億円余りの黒字に見せかけていたということです。
ジャスダック上場の企業は、営業利益と営業活動に伴う現金の収支が5年連続で赤字になった場合、上場廃止になりますが、この会社は前の年まで4年連続でいずれも赤字が続いていたということで、決算を粉飾し上場廃止を免れようとした疑いがあるということです。
このため監視委員会は、有価証券報告書にうその記載をした金融商品取引法違反の疑いで東京地検特捜部に刑事告発しました。
関係者によりますと、監視委員会の調べに対し3人は粉飾を認めているということです。
この会社は昨年度の有価証券報告書を期限までに提出できなかったとして去年9月に上場廃止になっています。
-- NHK NEWS WEB