アメリカの大手航空機メーカー、ボーイングの同じ型の旅客機が相次いで墜落したことを受けて、アメリカ議会はNTSB=国家運輸安全委員会やFAA=連邦航空局のトップを招いて公聴会を開くことを決めました。
アメリカ議会上院の委員会は、去年10月と今月、ボーイング737MAX8の墜落事故がインドネシアとエチオピアで相次いだことを受けて、航空安全について審議する公聴会を今月27日に開くことを決めました。
公聴会には、事故調査にあたるNTSB=国家運輸安全委員会や航空行政を所管するFAA=連邦航空局のトップが出席する予定です。
また、日程は未定ですが、ボーイングの関係者や航空会社のパイロットなどを招いた公聴会も別途開く方針だということです。
2件の事故はどちらも離陸直後に起き、当時の状況などから機首が上を向きすぎて失速してしまうことを防ぐシステムがうまく働かず、事故につながった可能性があるという見方が出ています。
このため公聴会では、事故原因の調査に加えて、同型機を認可したFAAの安全性をめぐる判断が適切だったのかについてもやり取りするものとみられます。
-- NHK NEWS WEB