最先端のIT技術を教育に活用する「エドテック」をテーマにした世界最大規模の展示会がロンドンで始まり、AR=拡張現実の技術を使った英語教育向けの製品など、最新の技術やサービスが紹介されています。
25日からロンドンで始まった展示会には、100か国以上の教育関係者や900社を超える企業が参加しています。
このうち、アメリカのヒューレット・パッカードは、AR=拡張現実の技術を活用して、カードに書かれたアルファベットを認識し、文字に対応した画像を表示したり発音したりする英語教育向けの製品を展示しています。
またグーグルは、スマートフォンと専用のヘッドセットを使い、世界の遺跡や名勝、それに月や火星などへの遠足を仮想体験できるサービスを披露しています。
会場にはこのほか、教育用に開発された超小型のパソコンでプログラミングを体験できるコーナーも設けられ、訪れた人たちが手にとって操作していました。
最先端のIT技術を活用する教育サービスは「エドテック」と呼ばれ、ベンチャー企業だけでなく、大手IT企業からの投資も相次ぐなど、関心が高まっています。
来場者の1人は、「教育現場が大きく変わる巨大な波がやってきていて、教え方や学び方が今後、大きく変わりそうだ」と話していました。
-- NHK NEWS WEB