22日のニューヨーク株式市場は、世界経済の減速懸念が強まって、ほぼ全面安となり、ダウ平均株価は大幅に値下がりして、今週の取り引きを終えました。22日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて460ドル19セント安い、2万5502ドル32セントでした。値下がり幅は、ことし2番目の大きさでした。
この日は、ニューヨーク債券市場で10年物国債の金利をあらわす、いわゆる長期金利が、3か月物の短期金利を下回る「長短逆転」現象が起き、これが景気減速を示唆するものだとして株式市場ではほぼ全面安となりました。
アメリカの中央銀行にあたる、FRB=連邦準備制度理事会は、今月20日、ことしは利上げをしないという見通しを発表しましたが、これによって長期金利の低下が進み、短期金利を下回った格好です。
また、長期金利の低下でドル売りが進んだことで、外国為替市場では円が値上がりし、1ドル=109円台をつけるなど円高ドル安となっています。
市場関係者は、「この日発表されたユーロ経済圏の経済指標が市場の予想を下回った上に、アメリカで長短金利の逆転現象が起き、欧米の景気減速が強く意識され、売り注文が広がった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB