アメリカのトランプ大統領は22日、「北朝鮮への追加制裁を撤回するよう指示した」とツイッターに投稿しました。アメリカ政府が北朝鮮に対する何らかの追加制裁を検討したものの見送りが決まったことを伝えたものとみられます。
トランプ大統領は22日、ツイッターに「きょう財務省が北朝鮮に対して大規模な追加制裁を発表したが、私はこの追加制裁の撤回を指示した」と投稿しました。
しかし撤回を指示した「追加制裁」が何を指すのかは明らかにされていません。
財務省は前日の21日、中国の海運会社2社に制裁を科すと発表しましたが、22日には発表していません。
世界のメディアでも臆測や波紋が広がり、アメリカのCNNテレビは「政権幹部も大統領のツイートに困惑している」などと伝えていました。
これについて経緯に詳しい関係者はNHKの取材に対して「トランプ大統領の投稿はすでに発表した制裁の撤回を指示したものではない」と明らかにしました。
そのうえで「北朝鮮に対して大規模な制裁を科す計画はないということだ」と説明しています。
トランプ大統領の投稿は何らかの追加制裁を検討したものの、見送りが決まったことを伝えたものとみられます。
この投稿はまた、北朝鮮に対して非核化に向けた協議に応じるよう促すねらいもあるとみられます。
-- NHK NEWS WEB