ドライバーに代わって車が自動的に方向や速さを調節する「自動運転」の技術開発が進められる中、自動運転のバスが一般の道路を走る全国で初めての実験が秋田県仙北市で行われました。
この走行実験は、地方創生特区に指定されている秋田県仙北市と国が大手IT企業に委託して、全国で初めて一般の公道を使って行いました。
使われたバスはフランスで開発された電気自動車で、車内に運転席やハンドルはありません。GPSなどで位置を把握しながら事前に決められたコースを走り、カメラやセンサーが周りに人や障害物を感知すると自動的に止まる仕組みになっています。
バスは事前に応募した市民など36人を交代で乗せ、ほかの車両などが通らないようにした田沢湖沿いの県道の400メートルのコースを、時速およそ10キロで3往復しました。乗った人たちは自動的に動くバスの様子を不思議そうに眺めたり、写真を撮ったりしていました。
仙北市では、運転手の高齢化などでバス路線の維持が年々難しくなっているということで、今後、実験を重ね、自動運転のバスを運行させたいとしています。
1歳の子どもと一緒に乗った30代の男性は、「乗り心地は普通のバスと変わらず快適でした。高齢者の事故も増えているので、実用化に期待しています」と話していました。
仙北市の門脇光浩市長は、「地域住民の移動手段や観光振興の足がかりとして、自動運転バスの可能性は無限大だと感じた」と話していました。
-- NHK NEWS WEB