ノルウェーの沖合で1300人余りが乗った豪華クルーズ船が悪天候の影響でエンジントラブルを起こして一時航行できなくなりましたが、その後エンジンは動くようになり、近くの港に到着しました。船に残されていた乗客、乗員は全員無事だということです。
ノルウェーの南西部の沖合で23日午後、9階建ての豪華クルーズ船がエンジントラブルを起こし航行できなくなりました。
ノルウェーの気象当局によりますと、当時、現場近くの海域では非常に強い風が吹き、波の高さは8メートルに達していたということで、悪天候でエンジンが故障したとみられています。
船内で撮影された映像からは、船が大きく傾いてソファーやテーブルが床の上を左右に激しく動いたり、ラウンジの天井が剥がれて落ちたりするなど当時の危険な状況が分かります。
船には乗員、乗客合わせて1300人余りが乗っていて、けがをした27人を含むおよそ460人がヘリコプターで救出されました。
その後、船は4つあるエンジンのうち3つが動くようになり、タグボートの支援を受けながら一夜明けた24日午後、およそ40キロ離れたモルデ港に到着しました。
船の運航会社によりますと、船に残されていた800人余りの乗客、乗員は全員無事だということで今後、空路などを使った帰宅の準備が整いしだい船を下りる予定だということです。
-- NHK NEWS WEB