25日の東京株式市場は世界経済の減速への懸念から全面安になり、日経平均株価は650円余り値下がりして、終値としてことし最大の下げ幅となりました。
25日の東京株式市場は、先週末のニューヨーク市場の株安などを背景に午前中から全面安になり、日経平均株価は一時、700円以上、値下がりしました。
日経平均株価の25日の終値は、先週末より650円23銭安い、2万977円11銭で、終値としてことし最大の下げ幅となりました。終値が2万1000円を下回るのは、先月15日以来、およそ1か月ぶりです。
東証株価指数=トピックスは39.70下がって1577.41。1日の出来高は13億2784万株でした。
株価の下落は先週末に発表されたドイツやアメリカなど、欧米の景気に関する指標が市場の予想を下回り、世界経済の減速に対する懸念が強まったことなどが背景です。
市場関係者は「アメリカで長期金利が短期金利を下回る『逆転現象』が起き、これが景気後退のサインと受け止められていることが投資家の警戒感を高めた。株価の下落が一時的かどうかを見るうえでは、今週、アメリカやヨーロッパで相次いで発表される経済指標を見極める必要がある」と話しています。
-- NHK NEWS WEB