東京・池袋に線路をまたぐ形の珍しい高層ビルが完成しました。都心の開発用地が少なくなる中、線路脇や上の空間を有効活用するのがねらいです。
このビルは西武鉄道を中核とする西武グループが、池袋駅に隣接する土地に建設したものです。
地上20階・地下2階の高層ビルですが、西武池袋線の線路の上をまたぐ珍しい構造で、地上の1階部分は電車が通るトンネルのようになっています。
都心では再開発が相次ぐ一方、大規模な開発用地が少なくなってきていて、線路の両脇にある土地や線路の上の空間を有効活用しようと、一体として開発したことで、こうした構造になったということです。
ビルには西武グループなどのオフィスのほか、カフェなども入り、2階に設けられたデッキからは、駅に出入りする電車を間近に見下ろすこともできます。
西武ホールディングスの後藤高志社長は「線路の上空を活用する鉄道会社にしかできないプロジェクトだ。これまでの所沢に加え、池袋という2つの拠点を築き、グループの価値向上に努めていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB