勤め先から1億円余りを横領し、ブランド品の購入や人気キャラクターをデザインした住宅の改装費などに充てたとして業務上横領の罪に問われている兵庫県内の建設会社の元役員の裁判で、検察は「私利私欲で散財を繰り返した」として、懲役6年を求刑しました。
兵庫県三木市にある建設会社の元役員、北村緑被告(56)は、おととしまでの4年間にわたって、社員の互助会や子会社の口座などから1億円余りを着服したとして業務上横領の罪に問われています。
これまでの裁判で起訴された内容を認め、横領した金は大量のブランド品の購入のほか、人気キャラクターがデザインされて、会社の関係者が「ミッキーハウス」と呼ぶ住宅の改装費などに充てられていたことが明らかになっています。
25日に神戸地方裁判所で開かれた裁判で検察は「会社の信頼を裏切り、私利私欲で散財を繰り返した」として懲役6年を求刑しました。
一方、弁護士は「被告はすでに自己破産して被害の弁償に向けた準備を進めている」と述べて、執行猶予の付いた刑を求めました。
来月8日に判決が言い渡されます。
-- NHK NEWS WEB