先週、大きく下落したニューヨーク株式市場は景気減速に対する懸念が依然根強く、先週末の終値を挟んだ不安定な動きが続きました。
週明け25日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、先週末に比べて14ドル51セント高い2万5516ドル83セントと、小幅ながら値上がりしました。
ニューヨーク株式市場は先週、長期金利が短期金利を下回る「長短逆転」現象が起き、これが景気減速の兆候だとしてダウ平均株価は460ドルを超える値下がりとなり、週明けの東京市場の大幅下落につながりました。
25日の取り引きでは依然、景気の先行きや景気減速への懸念が根強く、先週末の終値を挟んだ不安定な動きが続きました。
これに先立つ25日のヨーロッパの市場では、ロンドンがマイナス0.42%、ドイツ・フランクフルトがマイナス0.15%といずれも値下がりで取り引きを終えています。
市場関係者は「長期金利が低下傾向を続けるなど、投資家の景気の先行きに対する見方は慎重なままだ。一方で、値下がりにいったん歯止めがかかり、今後は企業決算や経済指標などを見極めながらの取り引きが続くのではないか」と話しています。
-- NHK NEWS WEB