中国の習近平国家主席はフランスのマクロン大統領との首脳会談で、合わせて300機の航空機を中国が購入することなどで合意しました。アメリカのトランプ政権と貿易摩擦で対立する中、習主席はヨーロッパとの関係を強化する姿勢を鮮明にしました。
イタリア、モナコ、フランスの3か国を歴訪している中国の習近平国家主席は25日、フランスの首都パリでマクロン大統領と首脳会談を行いました。
会談のあと中国側が、フランスに本社があるエアバスの航空機合わせて300機を購入することや、中国とフランスの企業が12億ユーロ(およそ1500億円)をかけてコンテナ船10隻を新たに建造することなど、両国の企業の間で大型の契約が交わされたことが発表されました。
共同会見でマクロン大統領は「エアバスの巨大な契約というきょうの成果は重要な進展ですばらしいメッセージだ」と述べ、歓迎しました。
習主席は「われわれはともにルールに基づく多国間の貿易体制を守っていくことで合意した」と述べて、フランスと連携を強めることで一致したと強調し、アメリカのトランプ政権と貿易摩擦で対立する中、ヨーロッパとの関係を強化する姿勢を鮮明にしました。
-- NHK NEWS WEB