去年1年間に、成田空港の国際線を利用した外国人は1400万人近くに達し、初めて日本人の利用者数を上回り、過去最高となったことが成田空港会社のまとめでわかりました。
成田空港会社によりますと、去年1年間に、成田空港の国際線を利用した人は3200万人余りでした。
このうち、乗り継ぎ客を除いた外国人の利用者は1392万人で、日本人の1330万人を上回って過去最高となりました。
成田空港で外国人の利用者数が日本人を上回るのは、開港以来初めてです。
成田空港では、日本人の利用者は、11年前の2006年に1921万人とピークに達しましたが、その後、リーマンショックや羽田空港の国際化などにより大きく減少しています。
一方、外国人の利用者は、東日本大震災があった2011年に594万人と前の年の70%にまで大きく落ち込んだものの、その後は特に中国、韓国、台湾などアジアとの路線が拡充されたことで、毎年およそ20%のペースで増え続けているということです。
成田空港会社の夏目誠社長は26日の定例会見で、「訪日外国人の需要は確実に取り込めているが、日本人については、羽田の国際化に大きな影響を受けているので取り組みを強化したい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB