海外ファンドの傘下に入り、27日で上場廃止になる「パイオニア」の株式は26日、東京証券取引所で最後の取り引きが行われました。
業績不振が続いていたパイオニアはことし1月、香港を拠点とするファンドから1000億円余りの出資を受け入れ、完全子会社になり、経営の再建に取り組むことを決めました。
これを受けて、パイオニアの株式の上場は廃止されることになり、東京証券取引所で最後の取り引きが行われました。
終値は25日と同じ65円でした。
パイオニアは、昭和13年に創業して以来、レーザーディスクや大型プラズマテレビなどを世に送り出しましたが、激しい価格競争やデジタル化などの影響で販売不振が続き、4年前に家庭用のオーディオから撤退しました。
その後は、カーナビゲーション事業に注力してきたものの、業績は回復しませんでした。
今後はファンドの傘下で、国内外の従業員のうち、およそ15%にあたる3000人規模を削減するほか、成長が見込まれる自動運転に使われるセンサーの開発を強化することにしています。
-- NHK NEWS WEB