3年前、妻を殺害した罪に問われ、今月、東京地方裁判所で懲役11年の実刑判決を受けた講談社の元編集次長について、東京地方裁判所は27日保釈金800万円で保釈を認める決定をしました。殺人の罪で実刑判決を受けた被告の保釈が認められるのは異例で、検察はこれを不服として高等裁判所に抗告しました。
出版大手の講談社で人気マンガ雑誌の編集次長を務めていた朴鐘顕被告(43)は、3年前、東京 文京区の自宅で、妻の首を圧迫して殺害したとして殺人の罪に問われ、東京地方裁判所は今月6日、懲役11年の実刑判決を言い渡しました。
朴被告は無罪を主張して東京高等裁判所に控訴するとともに今月22日に保釈を請求し、東京地方裁判所は27日認める決定をしました。逃亡や証拠隠滅のおそれは低いと判断したものとみられます。
保釈金は800万円で、保釈の条件は明らかになっていませんが、検察関係者や専門家によりますと、殺人の罪で実刑判決を受けた被告の保釈が認められるのは異例だということです。
検察側は決定を不服として東京高等裁判所に抗告していて、東京高裁は28日以降、保釈を認めるか改めて判断することにしています。
-- NHK NEWS WEB