無料の水道点検と称して自宅を訪問したうえで、「水道管が壊れている」などとして強引に工事を行い、代金を支払わせていたとして、消費者庁は、千葉県の水道工事会社に対し、3か月間、訪問販売による契約などを停止するよう命じました。
消費者庁によりますと、千葉県松戸市の「ユニオングループ」は、去年3月以降、「無料の水道点検を行っている」と電話をかけて約束を取り付け、消費者の自宅を訪問したうえで、水道管やトイレなどが壊れているとして強引に工事を行い、代金を請求していたということです。
その際、断られても工事を続けていたほか、本当の社名ではなく、「水道地域センター」と公的機関であるかのように名乗っていたということです。
消費者庁は、こうした行為が特定商取引法に違反するとして、28日から3か月間、訪問販売による契約などを停止するよう命じました。
さらに、この会社の代表に対して同様の業務を禁止したほか、関連会社で大阪 門真市の「AID」に再発防止を指示しました。
これら2社をめぐっては、おととし4月以降、関東を中心に各地の消費生活センターに200件を超える相談が寄せられていて、消費者庁は「工事が完了していても、訪問販売の場合はクーリングオフ制度が利用できるので、慌てずに対応してほしい」と呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB