川崎市の認可外の幼稚園が突然、施設を閉鎖し、子どもや保護者に混乱が広がっている問題で、運営する会社が28日夕方、事業を継続できる可能性が出てきたとする内容の通知を送ったことが、複数の保護者への取材でわかりました。園側は川崎市に対しても同じ内容の説明をしたということで、市は29日に開かれる予定の保護者向けの説明会などを踏まえ、今後の対応を検討することにしています。
川崎市川崎区の認可外の幼稚園「A.L.C.貝塚学院」が突然、施設を閉鎖した問題では、子どもが通園中や入園を控えている保護者から「園と連絡が取れない」などと川崎市に相談が相次ぎ、混乱が広がっています。
こうした中、28日夕方、幼稚園の運営会社「アメリカンラングエイジセンター」が保護者に宛てて、事業継続の可能性が出てきたとする内容の通知を専用のアプリを通して送ったことが、複数の保護者への取材でわかりました。
この中では、一連の混乱を謝罪したうえで、「地元企業様のご協力により、引き続き、幼児園事業を継続できる方向の模索に舵を切れる状況が見えてまいりました」などと説明しているということです。また、支援を申し出ている企業は複数だともしています。
そのうえで、29日に予定している保護者に向けた説明会で、幼稚園を継続できる方向性について説明するとしています。
川崎市によりますと、園の幹部は市の聞き取りに対しても同じ内容の説明をしたということですが、支援する企業の名称や資金繰りなど具体的なことについては説明しなかったということです。
市は29日の保護者向けの説明会などを踏まえて今後の対応を検討することにしています。
-- NHK NEWS WEB