中国商務省は日本で来月、次世代通信規格「5G」のサービス開始に向けて通信事業者に周波数が割り当てられるのを前に、中国の通信機器大手、「ファーウェイ」などの設備を排除することがないよう強くけん制しました。
総務省は、日本での5Gのサービス開始に向けて来月、通信事業者に対して周波数を割り当てることにしています。
割り当ての指針では、通信機器の調達にあたって、安全保障上のリスクを考慮に入れるとした政府調達の申し合わせに留意するよう求めていて、中国の通信機器大手「ファーウェイ」や「ZTE」を事実上、排除するものとみられています。
これに関連して、中国商務省の高峰報道官は「われわれは、ファーウェイとZTEの日本での業務がすでに損害を受けていることを注視している」と述べ、日本の政府調達の申し合わせによって、この2社の日本での事業に影響が生じているという認識を明らかにしました。
そのうえで高報道官は「日本政府のやり方が明らかに不公平であれば、両国間の企業協力は安定を失い、関係改善の流れも損なうことになるだろう」と述べ、周波数の割り当てにあたって中国企業の設備を排除することがないよう日本側を強くけん制しました。
-- NHK NEWS WEB