過去に失踪した外国人技能実習生5000人余りから聞き取った内容などを法務省が確認したところ、新たに700人余りが労働関係の法令に違反して働かされていた疑いのあることがわかりました。
失踪した技能実習生をめぐる問題は、去年の臨時国会で議論になり、法務省は、おととし1月から去年9月までに失踪した5218人に聞き取った内容を改めて確認するとともに、勤務記録なども調べました。
法務省は、このうちの38人は労働関係の法令に違反して働かされていたことをすでに把握していましたが、今回、新たに、721人についても同様の疑いのあることがわかりました。
具体的には、賃金の不払いや、決められた上限を超えて残業をさせられるなどのケースがあったということで、法務省は、労働基準監督署などに通報したということです。
また、今回、平成24年から6年間に死亡した技能実習生についても確認した結果、これまで把握していた数より43人多い、171人となり、漏れがあったことがわかりました。
法務省は、今後、失踪した技能実習生から聞き取る項目の見直しなどを検討することにしています。
-- NHK NEWS WEB