29日のニューヨーク株式市場は米中の貿易協議が進展するとの期待などから、ダウ平均株価は前日に比べて200ドルを超す値上がりとなりました。これで、ことしに入ってから3か月の値上がり率は11%を超え、2013年以来の高い伸びとなりました。
29日のニューヨーク株式市場は米中の貿易問題をめぐる閣僚級の交渉が中国 北京で続く中、一定の進展が期待できるとして買い注文が先行し、ダウ平均株価の終値は前の日に比べて211ドル22セント高い2万5928ドル68セントでした。
これでダウ平均株価はことしに入って3か月で2600ドル、率にして11.15%値上がりしたことになり、2013年以来の高い伸びとなりました。
ダウ平均株価は去年10月に最高値をつけたあと、景気の先行きへの懸念などから急激に値下がりしましたが、年明け以降は金融当局が景気配慮の姿勢を強めたこともあって値上がりを続けています。
これに対して東京株式市場の日経平均株価の値上がり率は5.95%と、半分程度にとどまっています。
市場関係者は「値上がりのペースがいくぶん早いとの見方もあるが、今後も米中協議の行方やイギリスのEU離脱問題、それに世界経済がどこまで減速するかの見極めが市場の関心事になっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB