アメリカのトランプ大統領は２６日、「メキシコが国境沿いの壁の建設費用を支払わないなら、首脳会談を中止したほうがいい」とツイッターに投稿し、今月末に予定されている首脳会談を取りやめることも示唆し、メキシコ側をけん制しました。
トランプ大統領は２６日、「アメリカはメキシコに対して６００億ドルの貿易赤字を抱えている。多くの雇用や企業が失われ、ＮＡＦＴＡ＝北米自由貿易協定は初めから一方的な協定だった」とツイッターに投稿し、ＮＡＦＴＡを見直す必要があるという考えを改めて強調しました。
そのうえでトランプ大統領は、メキシコとの国境沿いの壁の建設をめぐる費用について、「もしメキシコが壁の建設費用を支払わないなら、首脳会談を中止したほうがいい」と書き込み、今月３１日に予定されているペニャニエト大統領との首脳会談を取りやめることも示唆し、メキシコ側をけん制しました。
メキシコのペニャニエト大統領は、トランプ大統領が２５日、メキシコとの国境沿いに壁を築くよう命じる大統領令に署名したのに対して、ビデオメッセージで「いかなる壁の建設費用も支払うことはない」と述べ、費用を負担しない考えを示していて、国境の壁をめぐり、今後、アメリカとメキシコの対立が深まることも予想されます。
-- NHK NEWS WEB
