新しい元号の発表を受けて、データなどを管理するシステムに「和暦」を使っている企業では、改修作業が急ピッチで進められています。
このうち生命保険大手の「明治安田生命」では、個人保険700万件分を管理するシステムの一部に「和暦」を使っています。
これまで社名からとった仮の元号、「安明」を使ってプログラムのテストを行うなど準備を進めてきましたが、1日は午前11時過ぎから担当の社員らが集まって政府の発表をインターネットで確認しました。
その後すぐにプログラムの中で仮の元号「安明」を新しい元号「令和」に、ローマ字表記の頭文字、「A」を「R」に置き換える作業を行いました。
この会社では顧客に通知する文書やはがきなどに和暦を使っているというこで、今後は、来月1日以降の日付を入力した際に和暦が「令和」と表示されるか最終確認のテストを行う予定です。
明治安田生命情報システム部の打木靖人グループマネジャーは「いよいよ新しい元号が決まり、広範囲でチェックを重ねて行っていく。気が引き締まる思いです」と話していました。
改元に伴う企業のシステム改修を巡っては、経済産業省がことし2月にかけて2700社あまりを対象に行った調査で、20%の企業がシステムに元号が使われているかどうか、調査が終わっていないと回答していて、国は、不具合などが起きないよう着実な準備を呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB