「三菱UFJ銀行」は、来年春の新卒採用について、ことしの半数近くへと大幅に減らす計画をまとめました。ITによる効率化が進んでいることなどが背景で、金融大手では、「三井住友」や「みずほ」も新卒採用を減らす方針です。
三菱UFJ銀行は、来年春の新卒採用について、ことしの950人から530人へと減らす計画をまとめました。採用数を減らすのは6年連続で、率にしておよそ45%の大幅な減少になります。
採用を絞り込むのは、ITを活用した事務作業の削減や店舗の効率化が進んでいることや、産休や育休の制度が定着し、復職する行員が増えていることなどが背景にあるとしています。
金融大手では三井住友銀行も、来年春の採用をこの春の650人から600人へと減らす方針です。また、この春の採用を前の年のほぼ半分の700人に減らしたみずほフィナンシャルグループも、来年は、さらに2割程度、減らす方針です。
大手銀行は、かつては1000人規模の大量採用で知られていましたが、事務作業の自動化など、効率化に取り組んでいることで、店舗などで必要な人材がこれまでより少なくなっており、採用の絞り込みにつながっています。
-- NHK NEWS WEB