新しい元号の発表にあわせ、すごろく型のゲーム「人生ゲーム」は、所持金ではなく、人とのつながりの多さを競うなど内容を一新した新商品を発表しました。
「人生ゲーム」は、就職や結婚などを経験しながらゴールをめざし、最終的な所持金の多さを競うすごろく型のゲームで、時代にあわせてマス目の中身などを変えてきました。
新しい元号の発表にあわせて発表された新商品は内容が一新され、「結婚」や「出産」などのマス目がなくなったほか、「お金」のやり取りがなくなりました。
代わりに、「動画配信」や「つぶやき」などのエリアを行き来しながらSNSのように「フォロワー」を集めて、どれだけ多くの人とつながったかを競います。
1日午後、東京都内では、ルーレットの抽せんにあたった人に新しい元号のシールを貼った発売前の新商品がプレゼントされました。
ゲームをもらった30代の男性は「今の時代、若い人たちは、お金よりもスマートフォンの方がなじみ深いので、まさに時代にあったゲームになったと思います」と話していました。
また、静岡からきた9歳の子どもを持つ40代の母親は「今までお金を使う人生ゲームしかやっていなかったので少し不思議な感じがするが、楽しみたいです。新しい時代は、子どもたちも老いていく私たちも安心して暮らせる平和な時代になってほしい」と話しています。
大手玩具メーカーで人生ゲームの開発を担当する池田源さんは「新しい時代はお金持ちになることよりも、人とのつながりに価値を見いだす人がより多くなると思います。デジタルの世界をアナログのゲームで遊ぶことで、幅広い世代の方に今の時代を楽しんでもらいたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB