就職活動中の女子大学生が、訪問した企業の社員からわいせつな行為を受けるなど就職活動をめぐる事件が相次いだことから、注意を呼びかけるメールを学生に一斉に送るなど、対策をとる学校が出てきています。
ことしに入り、企業の社員が、就職活動を通じて知り合った女子大生にわいせつな行為をしたとして逮捕されるなど、就職活動をめぐる事件が相次いでいます。
これを受けて、大学の中には、トラブルを防ごうと対策に乗り出すところもあり、中央大学では、就職活動を行う学生に注意を呼びかけるメールを一斉に送信しました。
メールは「就職活動に関しての注意喚起」としていて、OB訪問を通じた事件が相次いでおり、被害に遭わないよう十分注意して就職活動を行うよう注意を促したり、どんな小さなことでも被害にあったら大学に連絡するよう呼びかけたりしています。
一方、都内にある理系の私立大学では、OB訪問を積極的に勧めているものの、事件が相次いだこともあり、最近は「ある程度の距離を持つよう」学生にアドバイスし、不安があるときは大学に連絡するよう伝えているということです。
就職の担当者は「OB訪問は、会社で働く人の人となりを知る貴重な機会でもある。先方の好意をむだにしてはいけないとは思うが、事件が続いたこともあり、学生には一定の距離をとるよう伝えている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB