ディスカウントストア「ドン・キホーテ」を運営する会社の傘下に入った大手スーパーの「ユニー」は、ことし8月末までにインターネットで注文した客の自宅に生鮮食品を配送するネットスーパーの事業から撤退する方針を固めました。
ユニーは、東海や関東など41の店舗で、肉や魚、野菜などの生鮮食品をインターネットで注文し客の自宅まで配送するネットスーパーの事業を展開していますが、関係者によりますと、ことし8月末までにこの事業から撤退する方針を固めました。
ネットスーパーの市場は国内でもアマゾンなどが参入し拡大を続けていますが、ユニーはことし1月、「ドン・キホーテ」を展開する会社の完全子会社となっていて、実際の店舗を充実させる親会社の戦略の一環として撤退を決めたものとみられます。
ネットスーパーの事業は12年前に始まり、お年寄りや単身世帯のサラリーマンなど会員数はおよそ16万人に上っていました。
ユニーはことし2月、岐阜県可児市に生鮮食品を扱わない店舗をオープンさせるなど、ドン・キホーテの手法を取り入れる形で総合スーパー事業の見直しを加速させています。
-- NHK NEWS WEB