カンボジアの首都プノンペンでおよそ半世紀前に日本企業が建設した橋の改修が終わり、現地で記念の式典が開かれました。
この橋は、1963年に首都プノンペンに日本企業によって建設された「カンボジア日本友好橋」で、老朽化のため、おととしから日本のODA=政府開発援助を活用して改修工事が進められていました。
改修を終え、現地では3日、記念の式典が行われ、フン・セン首相や堀之内大使がテープカットをしたあと、全長700メートルほどの橋を歩きました。
カンボジアでは日本が長らく最大の援助国でしたが、2010年以降は、中国が最大の援助国として至るところで大規模開発を進めていて、この橋のすぐ隣にも2014年に中国の支援で建設された橋があります。
中国は現在、プノンペンと南部をつなぐカンボジア初の高速道路の建設を始めていますが、日本も、タイとの国境につながる国道の改修事業などを手がけていて、日中がインフラ整備をめぐって競いあっています。
JICAカンボジア事務所の菅野祐一所長は「カンボジアでは、道路の整備もまだ不十分で、引き続き、基礎的なインフラの整備が重要になってくるので、今後も日本として協力できる分野は非常に多い」と話していました。
-- NHK NEWS WEB