日本で償還までの期間が最も長い50年という社債を、大手不動産会社、三菱地所が発行することになりました。背景には歴史的な低金利があります。
「三菱地所」は50年の社債を発行し、100億円程度の資金を調達する計画です。
発行する日程はまだ決まっていないということですが、金利は1%台になるとみられます。
信用が高い「国債」でも償還までの期間は最長40年で、会社によりますと、50年債は国内で最も長いということです。
背景には日銀のマイナス金利政策で歴史的な低金利が続いていることがあります。
会社には長期にわたって利払いの負担を抑え、安定して資金を調達できるという利点があります。
一方、投資家にとってはリスクはあるものの、短期の社債に比べれば比較的高い利回りが期待できるという利点があり、一定の需要があるものとみられます。
日銀がマイナス金利政策を導入して以降、国内での長期の社債の発行は大幅に増えていて、「JR西日本」や「JR東日本」なども40年債を発行しています。
-- NHK NEWS WEB