長時間、遮断機が開かないいわゆる「開かずの踏切」や、事故の危険性が高い踏切など全国500余りの踏切について、国土交通省は27日、改良すべき踏切に新たに指定し、鉄道会社や自治体に対して、鉄道の高架化や歩道橋の設置などの対策や計画の策定を義務づけました。
新たに指定されたのは、道路を遮断する時間が1時間に延べ40分以上になっているいわゆる「開かずの踏切」や、5年間で2件以上交通事故が起きるなど危険性が高い踏切、それに通学路になっていたり、近くにお年寄りや障害者が利用する施設があったりして、安全を確保する必要がある踏切などで、全国42の都道府県の529か所に上っています。
指定された踏切について、鉄道会社や自治体は平成32年度までに、鉄道の高架化や歩道橋の設置、それに近くに駐輪場を整備して、踏切を横断する人を減らすなどの対策を取ることが義務づけられます。
また、対策が平成32年度中に終わらないと見込まれる場合には計画の提出が義務づけられます。
指定は去年4月1日に施行された改正踏切道改良促進法に基づいて行われ、施行直後の4月13日にも全国で58か所が指定されていて、今回を含めると、改良すべき踏切は587か所に達しています。
国土交通省は、平成32年度までに全国の1000か所余りを改良すべき踏切に指定する予定で、今後、残る400か所以上についても選定を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB