世界最大の交流サイトを運営するフェイスブックの利用者の氏名や投稿へのコメントといった5億4000万件を超える個人データが、外部からアクセスできる状態だったことがセキュリティー対策会社の調べで分かりました。
オーストラリアのセキュリティー対策会社によりますと、フェイスブックの利用者の個人データがアマゾン・ドット・コムのサーバーにいわば放置され、外部からアクセスできる状態だったということです。
これらのデータは利用者の氏名や投稿へのコメント、「いいね」を押した内容など合わせて5億4000万件を超え、メキシコのアプリ開発会社がかつて取得したものだとしています。
フェイスブックは2014年までは利用者とその友人の個人データをアプリ開発会社が取得することを認めていました。
去年3月にはイギリスの大学教授が2013年に開発した性格判断用のアプリをめぐり、ダウンロードした利用者ら最大8700万人の個人データが外部に流出したことが発覚しました。
また先月には数億人規模の利用者のパスワードがフェイスブックの社員であれば見ることができる状態にあったことも分かっています。
フェイスブックは3日、問題のサーバーに保存された個人データを削除したと説明していますが、セキュリティー対策会社は「利用者のデータはフェイスブック以外に拡散しており、より幅広い対策が必要だ」と警告しています。
-- NHK NEWS WEB