埼玉県の川越警察署に所属する25歳の巡査が、先月、病死した男性の遺族から遺体の搬出費用などの名目で現金をだまし取ろうとしたとして、詐欺未遂の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、川越警察署の刑事課に所属する巡査、糸井祥太容疑者(25)です。
警察によりますと、糸井巡査は先月末、川越市内で病死した男性の遺族に複数回にわたって電話をかけ、遺体の搬出や部屋の清掃費用に40万円から50万円が必要だとうそをつき、現金をだまし取ろうとしたとして、詐欺未遂の疑いが持たれています。
遺族が葬儀会社に確認したところ、遺体の搬出費用などが必要ないことがわかり、今回の事件が発覚したということです。
調べに対し糸井巡査は、容疑を一部否認しているということです。
男性は、ことし2月に自宅で死亡しているのが見つかりましたが、その際、糸井巡査が検視を担当したということです。
埼玉県警察本部の近藤勝彦首席監察官は「職員が逮捕されたことは大変遺憾で、捜査結果を踏まえ、厳正に対処します」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB