改元に便乗して現金をだまし取られる被害が各地で相次ぐ中、新元号の発表に絡めた迷惑メールも多く確認されています。
このうち、東京都内に住む男性のスマートフォンには2日夜、「SOFTBANK」を名乗る差出人から、「新元号[令和]キャッシュバック」というタイトルのメールが届きました。
内容は「新元号[令和]の発表と共に応募者全員に10000円キャッシュバックを実施致します」というもので、リンクするアドレスも表示されていました。
この男性は「ふだんから迷惑メールには注意しているが、新元号と書かれていると関心を持ってしまう。自分はリンクをクリックしなかったが、だまされてしまう人は従来の迷惑メールよりは多そうだなと感じた」と話していました。
また、愛知県の女性のもとには新元号が発表される前日、「docomo」を名乗る差出人から、「新元号に伴い料金改正のお知らせ」というタイトルのメールが届きました。
「新元号に伴い新しいプランへの移行となります。どのように変更されるかお確かめください」というメッセージとともに、リンクが表示されていました。
女性は「docomoからのお知らせはいつもメールとは違う別のメッセージ形式で届くのですぐに迷惑メールだと気付きました。ばからしいけれども、送る側もいろいろ考えているなと思いました」と話していました。
このようなメールはauでも確認されているということで、携帯電話各社では、会社とは無関係だとして利用者に注意を呼びかけています。
このほか、携帯電話会社を名乗るもの以外でも「新元号を記念して300万円まで融資する」とか、「平成のうちに現金を受け取ってください」などと書かれたメールを受け取った人もいるということです。
今後も改元に便乗した迷惑メールが出回るおそれがあり、注意が必要です。
-- NHK NEWS WEB