アフリカのエチオピアで、先月起きたボーイング737MAX8の墜落事故について、エチオピア政府の事故調査当局が暫定的な調査報告書を公表し、パイロットが操作していないにもかかわらず、機首を下げる動きが自動で繰り返されて、墜落したと指摘しました。そのうえで、ボーイングに対して機体の姿勢を自動で制御するシステムについて再調査するよう求めました。
33ページにわたる報告書では機首の傾きを感知するセンサーが墜落前に左右で大きく異なる値を示していたことや、パイロットが操作していないにもかかわらず、機首が4回自動的に下がり、制御できなくなって墜落したと指摘したうえで、根拠となるフライトデータレコーダーなどの記録を掲載しています。
そのうえで報告書では「航空機メーカーは機体の制御システムを再調査しなければならない」と指摘して、ボーイングに対応を求めています。
-- NHK NEWS WEB