三重県いなべ市では、去年の台風で根元から倒れたサクラが満開の花を咲かせ、「ど根性ザクラ」として人気を集めています。
いなべ市北勢町の川沿いには数百メートルにわたりサクラの木が植えられていて、満開の時期を迎えています。
このうちの1本は、去年9月の台風による強風で根元から倒れ、根のほとんどがむき出しになったまま満開の花を咲かせていて、「ど根性ザクラ」として人気を集めています。
近くに住む会社員の川瀬豊治さんは「すごい生命力だとびっくりしました。これからも咲き続けてほしいです」と話していました。
家族で訪れたいなべ市の男の子は「根元から倒れているのに花を咲かせていて、すごいと思います」と話していました。
桜の名所づくりなどに取り組んでいる「日本花の会」の主任研究員、西山正大さんは「サクラの花の芽は毎年、夏ごろにできる。芽があれば花を咲かせる水分や養分はそれほど必要としないので、この状態でも満開になったのだろう」と話しています。
いなべ市は「サクラの木を撤去するかどうかは今の時点では決まっていない。これから検討していく」としています。
-- NHK NEWS WEB