保守分裂の争いとなった徳島県知事選挙は、自民党徳島県連と公明党徳島県本部が推薦した現職の飯泉嘉門氏が、自民党の元徳島県議会議員らを抑えて、5回目の当選を確実にしました。
飯泉氏は大阪府出身の58歳。総務省の税務企画官などを務めたあと、徳島県の県民環境部長を経て、平成15年の徳島県知事選挙で初当選し、これまでに4期、知事を務めてきました。
今回の徳島県知事選挙は自民党の県連が推薦する飯泉氏に対し、自民党県連の副幹事長だった元県議会議員の岸本泰治氏が立候補して「保守分裂」の争いとなりました。
選挙戦で飯泉氏は消費者庁の徳島への移転や、ブロードバンド環境を整備して企業のオフィス誘致を進めてきたことなど4期16年の実績を強調するとともに、人口減少対策や南海トラフ巨大地震など大規模災害への備えの強化などを訴えました。
そして支援を受けた自民党や公明党の支持層のほか、支持政党を持たない無党派層からも支持を集め、5回目の当選を確実にしました。
-- NHK NEWS WEB