日産の臨時株主総会を前に株主に話を聞きました。
総会を前に70代の株主の男性は「ゴーン前会長がやったのは本当にどういうことなのか、それに日産の現在の経営陣の責任について聞きたい。ゴーン前会長も悪いし、経営陣も両方悪い。これからどういう体制で経営を行っていくのか。今、自動車業界は厳しいので、会社として伸びていけるのか、それが気になります」と話していました。
50代の株主の男性は「ゴーン前会長が来てから日産がV字回復したのは事実。実績はあると思う。しかし、日産を私物化していたのはダメかなと思う。これから日産の自動車が売れるか、収益をあげていけるのか聞きたい」と話していました。
また、別の株主の男性は「ゴーン前会長は日産の経営を立て直したと言われるが、やったことはコストカッターで大きなリストラで職を失った人も多い。反面、自分はその時はよかったかもしれないけれど、そのあとの行動がいろいろ疑問符がつくので、そのへんは問題があったと思う。ガバナンスは今の取締役の体制をみると疑問符は付くが、本当にしっかりと体制をとることができるかどうか見極めていきたい」と話していました。
75歳の株主の男性は「ゴーン前会長は経営者としては日産を立て直したことで、すばらしいと思うが、企業人としては問題があったと思う。どういう事情でこうした不正が起きたのか、経緯や原因をきょうの株主総会で聞き、経営陣の説明が納得できるものかどうか確認したい」と話していました。
また、81歳の男性は「トップが自分の利益のために、不正をはたらくようなことは許されない。社内のガバナンス体制にも問題があったと思うので、何が問題だったか、直接、自分で聞きたい。日産には早く立ち直って、ノーマルな状態に戻ってほしい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB