大韓航空を傘下に持つ韓国の財閥「ハンジン(韓進)グループ」のチョ・ヤンホ会長(趙亮鎬)が、療養先のアメリカで死去しました。
チョ会長は、いわゆる「ナッツ・リターン事件」などで一家が批判を浴び、先月の株主総会で、大韓航空の経営権を失ったばかりで、韓国メディアは「衝撃とストレスで容体が急激に悪化した」と伝えています。
大韓航空を傘下に持つ韓国の財閥「ハンジングループ」は、チョ・ヤンホ会長が、日本時間の8日未明、療養先のアメリカで肺の病気のため死去したと発表しました。70歳でした。
チョ会長をめぐっては、去年、背任などの罪で在宅起訴されたほか、5年前には、大韓航空の副社長だった長女が客室乗務員のナッツの出し方に怒って動き始めた機体を戻させた、いわゆる「ナッツ・リターン事件」を起こすなどして批判を浴びました。
先月開かれた株主総会で、チョ会長は「企業の価値を損ねた」として取締役への再任を否決され、20年間握ってきた大韓航空の経営権を失ったばかりでした。
チョ会長の死去について韓国の連合ニュースは、関係者の話として「株主総会の結果を聞き、衝撃とストレスで容体が急激に悪化した」と伝えています。
-- NHK NEWS WEB